新著紹介
2012年08月09日 17:34新著「都市に村をつるー協同組合コミュニティに根ざした国づくりのために」
著者 石見 尚 日本経済評論社,2012.9月刊
東日本大地震と原発事故から1年半、何かがかわろうとしています。それは、人のきずなに根ざした新しい国の形を、人々が心から求めはじめたことです。私は次の国の形は、コミュニティ(地域共同体)の全国連合体としての国の構築にあると考えます。しかし、現在、残念ながら、日本のコミュニティの人間関係は個人主義のために希薄になっています。これをどのようにして回復し、自治組織としての自主性と自治能力を確立するのか。ここが問題の鍵です。それには、既存のいろいろな協同組合を経済主義ではなく、人間の価値と労働の尊厳の確認に基礎を置く第4世代型の協同組合に改造することが不可避です。そして第4世代型を触媒にしたコミュニティを「協同組合コミュニティ」と呼びます。ここから従来の政治学やジャナリズムの観点とは異なる新しい国家像が見えてきま
す。